何度でもキミに初恋を

屋台が混んでいるのか、二人はなかなか戻ってこない。


俺は隣に座っているすずをチラリと見る。


『がんばれがんばれ』
すずは足元の蟻を一生懸命、応援している。


相変わらず、マイペースなやつだな…。

俺は、すずの横顔をそっと見つめる。


その時



ヒュウゥゥゥ…



…バーン




大きな音とともに、夜空に花が咲く。



『わぁ…きれい…』

すずが呟く。



すずの大きな瞳に、花火が映し出されている。



俺はすずの横顔を見つめたまま、


『きれいだな』


と呟いた。