「おっはよー、雅!」




いつものように、朝、私は雅に挨拶をした。




「わああ!?」




雅は、かなり大きな叫び声を出して、驚いていた。




そして、驚いた表情から、いきなり真剣な表情に切り替えた。




「ねえ、愛里」


「ん?何~?」




すると、雅の口からとんでもない言葉が出てきた。




「愛里って、沖本君と付き合っているの……?」




そうやって私に訊ねる雅の声は震えていて。


ちょっと上擦っていて。




私の体も、少し震えた。




「う、うん。そうだよ」




ぎこちない笑顔で、私は答えた。