あーあ……結局、上手くいかなかったなあ…。


皆は、上手くやっているのに…。




そう私がため息を吐いた時。




「次ー、平井」


「は、はいっ!!」




と、私と同じように、否、それ以上に緊張して強張ったような声が聞こえた。




「あっ、ひ…平井雅、です……っ!


一年間、よ、よろし、く……」




林檎みたいに真っ赤な顔をした平井さんは、自己紹介を終えると、


更にその顔を真っ赤にさせて、席に着いた。




「次は…藤波ー」


「はーい」




…何だろう。


気になる…平井さんって子。


何だか……仲良くなれるような、そんな気がする……。