最初で最後の恋

教室に着くと、ちらほらクラスメイト達が来ていた。


…やっぱり、私あまり早くないじゃん。


それに、いつもなら雅も来てるはずだし。


あれ、そういえば雅、今日は遅いな。


寝坊でもしたのかな?




そう考えながら、私は自分の席に座った。




クラスメイトが徐々に増えてきて、教室全体が騒がしくなる。


けれど、雅はまだ来ない。




いつだろう。


いつ来るんだろう。




分からない…。




いつまで経っても雅は来なくて、とうとう、朝のホームルームの時間になってしまった。




雅…遅刻かな。


なんて思った矢先、先生が




「平井は…今日は休みだな」




と言った。