『君に好かれる為ならどんな汚い事でもする』


『君を好きでないフリだって、何だってする』


『僕は、それ程、君を愛してしまったから』




「好きでないフリ………?」




それ程、愛してしまった…か。




ふぅん…………。




別に特に気に留めるような事もなく、私はその本を本棚に戻した。


心に引っ掛かる、"何か"を少し感じながら。