すぐに鞄の中に筆箱やリップ等を詰め、私達は教室を出た。


教室から出た後も、私達はしばらく、楽しく喋っていた。




が、途中で雅が立ち止まった。




「ん?雅、どうしたの?」




雅は、窓を見ながら、ぼーっとしていた。


一体、そこから何が見えるのか。


私も、窓の向こう側を覗いてみた。


すると、そこにはサッカー部が練習している姿が見える。




雅って、サッカー好きだったっけ?




「あ、ごめん!


早く帰ろう」




我に返った雅が、私の腕を引いて廊下を走る。


雅の顔は真っ赤だった。