私達は、二年生になった。


そして、私は二年になったと同時に、手芸部に入った。




雅以外の友達も、やっぱり作った方がいいと思ったのと、


手芸にチャレンジしてみたかった、という二つの理由で、だ。




雅と私は、また同じクラスになれた。




そして、そこにはあの安藤さんもいた。


けれど、雅は全く気にしてない様子で、「あ、安藤さんと同じクラスだね………」って言ったら、「誰だっけ、それ?」と言われた。


恐らく、もう安藤さんの事なんか、雅は忘れちゃったのだろう。




そういえば沖本君、という男子も、どこかで見たような気がする。


けど…どこだっけ?




まあいいや。




その日は、私達は放課後、教室でお喋りをしていた。




「明日部活ー?」


「ううん、明日はないよー。


だから、明日も一緒に帰ろう」


「うん、いいよ。


あ、そういえばね~、この前見たテレビがさぁ…………」