私達は友達として、楽しくやっていた。


ゲームセンターでプリクラを撮ったり、お互いの家でテスト勉強をしたり、一緒に買い物をしたり……。


と、ごく普通の事だけれど、それが私にはとっても楽しくて、とっても充実していた。




本当に。




このまま、この時間だけが流れたら良いのに、と思う反面、


どこか「まだ足りない」という欲求不満に襲われていた。




その「足りない」と思う気持ちは一体何なのか。


一体、何が足りないのだというのだろうか。




その時の私には、まだ分からなかった。