す、すごい…。


何で、皆…こんなにも堂々と自己紹介が出来るのだろう……。




ごく普通の、当たり前の事なのだろうけれど、


中学で二年間いじめられていて、すっかり臆病な性格になっていた私には、到底無理だろう。


こんな、他人ばっかりのところで発言するなんて………。




と、悶々としている内に、




「じゃあ、片岡ー」




南林先生が私の名前を呼んだ。




とうとう、私の番が来てしまったのだ。