「先生、何やっているんですか!


やめてください!!


平井さん、もう帰ろう!!」




私は、先生から平井さんを奪い取るようにして、平井さんの手を引いた。


先生は、怒って私の肩を掴み、




「片岡!お前は関係無いだろう!


平井から離れて、出て行け!!


何なら、お前の髪は染めているんだと、校長に言ってやってもいいんだぞ!!」




と、怒鳴った。




髪、という言葉を聞いて、肩がぴくっと震えた。




この髪を……………?


この髪が…………………?


染めているって、染まっているって、そんなの……困る。




これは地毛だけど、元から茶色いけど……だけど、そんなの誰も信じてくれない位に茶色くて、本当に染まっているようで。


そのせいで、皆から仲間外れにされて……………………。