平井さんの太ももに、先生の手が忍び寄る。




「ひっ……………………!」




平井さんは、小さい悲鳴を出すと同時に、先生を軽く突き飛ばした。




「駄目じゃないか、平井。


先生の言う事を聞かないと」




じりじりと平井さんに迫る先生が、平井さんの顎に手をー………。




駄目だ、もう……………見てられない!




「平井さん!」




居ても立ってもいられなかった私は、教室の扉を開け、叫んだ。




「な………」




先生も平井さんも、驚いている様子。