放課後、平井さんは職員室に向かった。


私は、あまりにも平井さんが心配だったので、こっそりと尾行をした。




「失礼します……一年の平井です……。


南林先生に呼ばれて来ました………」


「おう、平井。


ちょうど良かった。


じゃあ、ちょっと話したい事があるから、他の部屋に行こうか」


「は、はあ………」




そして、南林先生はどこかの部屋の鍵を持って、平井さんと一緒に歩いて行った。


私も行こう、とした時だった。




「大丈夫かしら……平井さん」




という声が聞こえてきた。




「南林先生、前にも生徒に変な事したんでしょう?


あの先生、普段は優しそうなんだけれど………。


腹の中じゃあ、一体何を考えているんだか………」




前?


生徒に、変な事………?




それって…………。