そして、月日は流れ、七月。


あの時、南林先生の言っていた「分かった」の意味がよく分からないまま、二ヶ月が経った。




今日は席替え。




順番に、クジを引いていく。




そして私も、クジを引く。




今までの席替えは、どこの席だろうと私はいじめられていたから、全然楽しくなかったけれど、


今回は違う。


今度は、願いを込めて、クジを引いた。




平井さんと近くの席になれますように、と。




何で、そこまで私は平井さんに拘るのか。


この時は、何も分かっていなかった。