最初で最後の恋

分かった、というのは一体どういう事?




その言葉の意味がよく分からないまま、私は職員室を出た。




教室に着くと、皆もう席に着いていた。


けれど、まだ本鈴は鳴ってないので、結構教室の中は賑やかだった。


そんな賑やかな教室の中で、唯一静かにしてる人がいる。


平井さんだ。




平井さんは、図書委員の仕事をしている時と同じように、


(おそらく、)携帯小説を読んでいるようだった。




それ程、携帯小説が好きなんだな~。


私も、結構ハマってきたし、もしかしたら、私が今まで読んできた携帯小説とかも、平井さんも読んでいたりするのかな?




そういえば平井さんも、私と同じでどのグループにも属していないんだよなぁ……。


髪の毛黒くて、ストレートで、目もぱっちりしていて、可愛いのに。