校長先生の長い長い話を聞き終えて、私は、これから一年間お世話になる教室に入った。




…やっぱ、中学の時の教室とは、どこか雰囲気が違うなあ。




周りには、知らない人ばかり。




……き、緊張してきた。




うぅ…。




自分の席に座りながら、頭の中でうろたえていると、


私達の担任の先生が入ってきた。




「えー、このクラスの担任の、南林典孝だ。


よろしく」




南林先生は、ちょっと痩せた、四十代半ば位の人だった。


声は、かなり大きい。




「えー、それではー、一人ずつ自己紹介でもしてもらおうかな」




えっ!?


じ、自己紹介……!?