最初で最後の恋

-火曜日-




いよいよ、私と平井さんが図書委員としての仕事を始める、記念すべき一日目。


と言っても、図書委員の仕事は少ない。


この学校の図書室は狭く、本もあまり無いせいで、利用者も少ないのだ。




だから…暇。




一応、二、三人位は利用者がいるけど…。


特に私達のする事は無さそう。




「…」


「…」




そして、私達の間に気まずい空気が生まれる。




は、話し掛けようにも、話し掛け辛いなあ………。


暇だし、本でも読むか。




そう思った私は、適当に一番近くにあった本棚から一冊、本を抜き取る。




『友情』




というタイトルの本だ。