委員会が終わって帰る時、


玄関近くで、もうすっかり散ってしまった桜の木に、水をやっている男子がいた。


それも、小さくて地味な桜の木。




あんな小さい桜の木に、水をやって、意味なんてあるのかな?


そういえばあの木、入学式の時に一本だけ花をつけていなかったような…。


物好きな人もいるんだね……………。




そう思いながら、私は真っ直ぐ家に帰った。