段々、雅が何を言っているのかよく分からなくなってきた。


とりあえず、雅は沖本君にキスをしたことが、分かった。


そして、雅がどれ程沖本君を愛しているのかも。




悲しい。


悔しい。




そんなに、殺される程愛された沖本君が、憎い。




「ははははははははは!!!ははははははははははは!!!!」




雅は、高らかに笑う。


狂いながら笑う。


普通じゃない。


異常だらけだ、雅は。




だけど、そんな雅を愛してる私もかなり異常だ。




殺人まで犯しているのに。


私とは別の人を愛しているのに。




それでも、私は雅が好きだ。