最初で最後の恋

「うん」


「あっ、でもその前に…………」



と言って、雅はぐちゃぐちゃに腐った沖本君を袋に詰め込める。


うわ……汚い…………。




そんな沖本君を、軽々と袋に詰める雅の姿は、奇妙という言葉では済ませられない程奇妙だった。




そして、袋に詰め込んだ沖本君を、雅は大きな鞄に入れて、桜の木の陰に隠した。




「ここで待っててねぇ…沖本君」




と呟いて。




そして、私と雅は、無言で屋上へ向かった。




人のいない学校は、奇妙な程静かで。


心が余計にざわざわして。


雅の吐息が、足音が、服の擦れる音が、いつもより綺麗に聞こえてきて。




興奮した。