最初で最後の恋

私に詰め寄ってくる雅。


その痛いくらいに鋭い視線、気持ち良い。


全身に鳥肌が立って、ゾクゾクする。




「………警察に連絡しようとしたけど、やめたの」




私は、適当な嘘を吐く。




「どうして、やめたの?」


「きっと、雅にも事情があるんだって思って………。


警察に言う前に、まずは、話し合いたいなって思って……………」


「話?


話なんてないわよ?」


「私が、雅に……話したいの………。


この、変わり果てた沖本君の事……………」




私は、チラッと沖本君だったものを見る。


気持ち悪い目玉が、私を見詰めているようで、不気味だ。


死んでも沖本君は鬱陶しい。




「……分かった。


話し合おう。


だけど、ここじゃあバレてしまうかもしれないから、屋上行こ?」