長い髪の毛の女子で………………。


にやにやした顔が、一瞬だけ見えた。




もしかして…雅!?




私は急いで後ろを振り返って、さっき携帯に映った誰かが向かった方へ行く。




「雅……!待って!!


雅…!」




タッタッタッタ。


タッタッタッタ。


ハアッ、ハアッ、ハアッ………。




今、私の耳に聞こえるのは、私の荒い息遣いと、二人の足音。




「雅!!」




雅を必死で追いかける。


段々と、雅の姿が見えてきた。


ふわりと花弁のように舞うスカート。


綺麗な足。




「雅い!!!」




長い髪。


白い手。