送信したと同時に、携帯の着メロが流れたので、私は驚いた。


タイミングよく、誰からか、メールが来たのかな。


と、受信ボックスを確認してみるけれど、メールは来ていない。




今の着メロは…私の携帯のじゃない?


じゃあ、一体誰の携帯の…………。




誰の携帯の…着メロ……?




思わず後ろを振り返る。


誰もいない。


横を見ても、前を見ても、誰も、誰もいない………………。




誰もいない事を確認して、改めて私は携帯の画面を見る。




「あ」




と同時に、またタイミング良く、携帯の電池が0%に。


携帯の画面が真っ黒になる。




そこには、情けない顔の私が反射して見えるだけ。




だけど…。




「!?」




今、何かが…………いや、誰かが動いた!?