最初で最後の恋

教室に帰ると、雅はまだにやにやしていた。


不気味だ。


そんな雅を愛して病まない私も、きっと、もっと不気味なんだろうけれど。




あの屋上で、雅が沖本君に血が出る程の怪我をさせた事は間違いない。


けれど、何で?


何でそんな事を。




雅の気持ちが分からない。


いや、誰も雅の気持ちを分かる事は出来ないだろう。


雅の気持ちは、雅にしか分からない。


それに、私の気持ちだって、きっと誰にも分かってもらえないだろうから。




分からないに決まってる。