あれ…。


鉄柵をの端の方に、少しだけだけど、赤い何か見える……。


これは…血痕?




でも、一体誰の血……。


もしかして、沖本君の…?




「……雅は、沖本君に一体、何をしたというの…」




薄々、雅が何をしたのか分かっていながらも、私はその疑問を口にした。




沖本君は、一体どこへ?




「…帰ろ」