-休み時間-




屋上の扉の鍵は開いていた。


誰かが、この扉の鍵を開けた、という事になる。


おそらく…雅あたりだろう。




屋上に入ると、もう9月だというのに、強い日差しが私を襲ってきた。




…暑い。




屋上は、一見何の変哲もない、ただの屋上にしか見えなかった。


が。




「何か…臭い」




変なニオイがする。


私は、鼻はかなり敏感なのだ。




「気持ち悪いニオイ……」