-二学期-




長かった髪の毛を、私はばっさり切っていた。


正直、邪魔だったから、という単純な理由で。


沖本君は「勿体無い」って言ってたけど。




他の友達にも、驚かれたりしたけど、まあそれは予想内。




というか、頭に巻かれた包帯の方が驚かれた。




でも、私的にはもっと吃驚した事があった。


何と、雅が学校に来たのだ。




居ても立ってもいられず、私は休み時間、彼女に話し掛けた。




「雅…あの…」


「何の用」




雅は、ぶっきらぼうに答えた。


なにその返答。


予想外。




「何の用」だって。


何。


何でそんな強気なの?何でそんないじわるな言い方なの?




嬉し過ぎるんですけど。