最初で最後の恋

何……?何があったの…??




「うっう…」




頭を触ると、ペチャ、という感触。


血だ。


私の頭から、血が流れている。




それを確認した時、雅の家の扉は、閉まっていた。




私は、その頭のまま、沖本君の家へ行った。




「まあ!?


どうしたの、愛里ちゃん!!


何かあったの!?」


「いいえ。


ちょっと電柱に頭ぶつけちゃって」


「あらあら、すぐに手当てするから、待ってて!


……あら?どうして笑っているの」


「あ、ごめんなさい。


ほんの思い出し笑いです」


「そう、変なの。


ふふ」




そう言って、沖本君のお母さんは奥の部屋に行ってしまった。




まさか、雅に怪我をさせられるなんて。




「ラッキー♪」