そう思った私は、屋上まで足を運ばせた。


が、屋上に続く扉には、鍵が掛かっていた。




「…まあ、現実なんてこんなもんだよね。


屋上を開放している学校って、結構少ないって言うし………」




別に、屋上じゃなくても良いか。


この、屋上までの階段なんか日当たりが良くてぽかぽかだし、人も少ないし…。


ここでお弁当を食べよう。




と思い、私は、お弁当の蓋を開けた。


その時。




パタパタという足音が聞こえていた。


そして、そこにいたのはー……。




平井さん、だった………。