最初で最後の恋

はあー。


変に整い過ぎたお部屋ね。


絶対、今日私を呼ぶつもりだったんだろうなあ。


で、昨日あたりにでもいそいで掃除したと。




私は、ベッドの上に座る。


と同時に、ギシッと音がする。




「はぁ…」




とため息を吐くと、右手に違和感を感じた。


痛み、とかそういうのはなくて、何か気持ち悪い感じの違和感。


何かが、手に絡まっているような……。




そっと右手を見てみると、




私の右手には、長い髪の毛が。




黒い、髪の毛。




ガチャッと扉が開いた。




そこにいたのは沖本君じゃなくてー……。




「うふふ、こんにちは」




沖本君のお母さんだった。