最初で最後の恋

学校に着くと、安藤さんがいきなり話し掛けてきた。




「片岡さんっ。


最近、沖本君に平井の事で何か相談されたりしなかった?」




来た。


来た来た来た。




「そういえば………」




私は、沖本君が雅にストーカーされている、という事で相談を受けているという嘘を吐いた。




「えっ、本当に!?」


「そうなの…。


今は大分落ち着いているみたいだけれど…」


「そっか…ありがとうね♪」




そう言うと、安藤さんは私から離れて、仲の良いグループのところへ行った。