それからあっさり授業も終わって、今は放課後。


制服で沖本君とデートだ。




「愛里はどこに行きたい?」


「う~ん。


どうしようかな…」




異性とデートというのは始めてだ。


雅とは何度も出掛けているけれど。


それはデートというのかはちょっと微妙?




まあ、定番な感じで…。




「ゲームセンターに行きたい!」


「へえ~、意外。


愛里ってゲーセン好きなんだ」


「ええ、意外って何!?


私は、UFOキャッチャーで可愛いぬいぐるみを彼氏にとって貰うのがずっと夢だったの♪」




適当な嘘を吐いたところで、私達はゲームセンターに向かった。


平日という事もあり、ゲームセンターはあまり人がいなく、


スーツを着た30代位の男の人が一人、中学生位の男の子が二人が、コインゲーム夢中になっているようだった。