「…」





しかし、沖本君は無視。


雅は泣きそうな顔になった。




可哀想、雅!


頑張って気まずいけれど、ちゃんと挨拶をしたのに!


それ程、雅は沖本君の事を愛しているのに!


何であんなに冷たく接されなければならないのか。




許さない。


沖本君。




雅に幸せな位、不幸せな位執着されて愛されているのに、それを拒むなんて。


拒んでも、雅に執着されて愛されるなんて。


ずるい。ずるいよ。




私なら、私が沖本君だったら、雅を優しく受け止めてあげられるのに!


雅を抱きしめて、雅を愛してあげられるのに!!




ずるい。ずるい。


ずるい。ずるい。ずるい。ずるい。ずるい。