-月曜日-




土日を挟んで、今日は月曜日。


あれから、雅とはやっぱりメールも電話もしていない。




雅に殺されかけたあの感触、あの感情、今でも忘れられない。




私はそっと自分の首を指でなぞる。


私の首には、雅に絞められた時につけられた雅の爪痕があった。




嬉しい。




私の首に、雅の"証"があるなんて。


素敵じゃない?




そういえば、雅来るの遅いなあ。


いつもなら、後5分位は早いのに。




と雅の事を考えていたら、ちょうど雅が教室に入ってきた。


そして、沖本君に




「おはよう…」




と小さく挨拶をした。