最初で最後の恋

沖本君に対して、私は複雑な気持ちを抱いてきた。




あの時、雅は「私の沖本君を返して」と言いながら私の首を絞めた。


きっと、私の中の雅の存在よりも、雅の中の私の存在の方が小さくって、


雅の中の沖本君の存在は限りなく大きいんだ。


雅は、沖本君へ対してかなり執着しているようだから……。


そんなに雅に執着されている沖本君が、羨ましくて憎たらしくて、妬ましいんだ。




これは嫉妬、というやつだろう。




そんな気持ちが醜くて汚い事は分かっている。


けれど、どうしようも出来ない……。


私だって、この気持ちをコントロールする事は出来ないから。




「ごめんな…。


俺のせいで………」


「沖本君の所為じゃないよ。


私は大丈夫だから」


「ううん、俺が悪いんだ。


ちゃんと愛里に平井の事を言わなかったから………」


「………雅に、何かされたの?」




私は、恐る恐る沖本君に聞いてみた。