最初で最後の恋

そんな優しい表情をした沖本君がバッと振り返って


雅を見た瞬間、明らかに表情が変わった。


眉をキッと上げて、目からは怒りが伝わってくる。


それを見た雅は、体を小刻みに震わせて、怯えているようすだ。




「お前、何愛里を殺そうとしてんだよ!!!」


「お、沖本く……」


「愛里は関係ないって、言っただろう!?」


「殺人未遂とか、本当最低だな!!!」


「沖本君………そんな………!酷いよぉおおぉ………」




雅が髪の毛を乱しながら、一心不乱に酷い、酷いと言い続ける。




「愛里、立てるか?大丈夫か?」


「うん…」




私は沖本君に身を任せながら、屋上を出て行った。