最初で最後の恋

その時だった。




キィっと、屋上の扉を開ける音。


そこに立っているのは……私の大嫌いな……。




「お、沖本君!?」


「あ、愛里!!!大丈夫か!!?」




この状況を見て驚いた沖本君が雅を押し退けて、私を抱きしめた。


本当は鳥肌が立つ程気持ち悪い感触だけれど、息が乱れすぎてそれどころじゃない。


私は、肺いっぱいに空気を吸う。




雅の方を見ると、どうやらお尻を打ったようで、痛そうにお尻をさすっていた。




「愛里、平気か?怪我はないか?」




沖本君が私に真剣な眼差しでそう訊いてきたので、私は




「う、うん…………」




と言った。


すると沖本君は、




「よかった…」




と安堵のため息を漏らした。