最初で最後の恋

「あぅ………」




私の意識が、段々あやふやになってゆく。


おそらく、このままいけば私は死ぬだろう。




そう、このまま順調に進めば……。




このまま順調に進めば、私は最高の死を迎えるだろう。


このまま…幸せに死ねるだろう。




大好きな、最愛の人に殺されるなんて、それ以上の幸せはあるのだろうか。


私は、ないと思う。




嗚呼、今まで知らなかった雅のこの表情を見ながら死ぬなんて。




雅…。


雅………。




「私の沖本君を、返せぇぇえええぇぇえええ!!!!」




雅?


何で……何でなの。




嫌だよ。


私、雅の口から聞いた最後の言葉が、「沖本君」なんて、そんなの………。