-翌日-




今朝は、サッカー部の朝練。


勿論、サッカー部に所属している沖本君はそれに参加しないといけない。


私は沖本君と一緒に登校する為に、わざわざいつもより2時間も早く起きて準備をしていた。




待ち合わせの場所で何分か沖本君を待っていると、沖本君が走ってこちらにやってくるのが見えた。




「愛里、遅れてごめんっ…」




手を合わせて謝る沖本君。




「ううん、全然。


私も今来たところなんだ。


さあ、早く学校に行こ。


朝練遅れちゃうよ?」


「あ、そうだった。


じゃあ行こうか」




そして、沖本君と手を繋いで、私達は道を歩いた。




気持ち悪い手だけれど、これで雅の本性が知れるなら、


この男の恋人でも、私は構わない。