-翌日-




沖本君と手を繋いで、私は登校した。




靴箱のところまで行ったところで、


沖本君が




「ごめん、ちょっと職員室行ってくる!」




と言って、私から離れた。




私は、素早く靴を履き替えると、すぐに女子トイレに行った。


また、手を洗った。




「はあ…………はぁ………………」




手を洗い終えたところで、後ろに誰かがいる気配を感じた。



ばっと後ろを振り向くと、そこにいたのは雅だった。




「雅…っ」


「放課後、ちょっと教室に残ってくれる……?


話があるの」




それだけ言うと、雅は去っていった。




ゾクゾクッと鳥肌が立った。


けれど、それは沖本君に手を握られた時に立ったような鳥肌ではなく、


何だか快感だった。