そしてその状態のまま校門まで来たところで、沖本君の顔がいきなり私の顔に近づいてきた。




「愛里…」




と私の耳元で囁いて。




また、全身に鳥肌。




気持ち悪い。


気持ち悪い。




「沖本君…駄目だよ……だって、私達は……」




と言って、私は沖本君を拒んだ。




流石に、今のは気持ち悪過ぎた。




怒りで顔が真っ赤になっていたけれど、多分沖本君は私が照れているのだと勘違いしている。




「ご、ごめん…。


やっぱ、キスはまだ早かったよな……」