「オイ、そこの一年もちょっとこい」




私語をしていた二年生の手首をガッシリ掴み、


私をギロリとまるで鬼のように睨みつけながら、その筋肉質な先生は言った。




「は…はい…」




私は、従うしか無かった。




職員室に連れて行かれ、




「おい、お前…私語は禁止だろが。


何楽しくお喋りしてたんだ、えぇ?」




と、先生はまず、私語をしていた二年生を怒った。




「済みません………」




と、二年生は下を見ながら謝った。




「チッ、まあ私語だけだから別にいいけどな。


けどお前、名前はー…」


「か、片岡です」


「片岡、お前何だこの髪の毛は?」