全てを話した。


第4地点に行くまでに一体何があったのかを。


「護くんが.....!?」


一番驚いていたのは杏だった。


「知り合いなのか?」


空海さんは少し顔を歪めた。


「はい。クラスメイトの男です。」


私は冷静に受け答えする。


「確かに神埼護の身体能力が発揮されている場面は見たことがないです。
体育の授業もでないで寝ているらしいですし、体育祭も毎年、風邪をひいたと言って欠席しています。」


私は冷静に情報を話した。


「身内か.....。
辛いとは思うが相手は調査するにあたって都合が良い。
二人には学校で神埼護の身辺調査を頼みたい。」


二人は「はい!」と威勢のいい返事をし、空海さんの調査を引き受けることになった。