「動くな」

M4ではなく、取り回しのいい拳銃MARK23を兵士の背中に突き付けるガイスト。

「さっきボスがどうとか話していたな…ゴーストの事か」

「……」

兵士は頷く。

「ゴーストは所長室にいると言っていたな。所長室は何処だ?」

「こ、ここから随分遠くだよ…貨物用昇降機を使って地上に上がって、溶鉱炉を抜けて雪原に出て、通信棟を抜けて地下通路を通ったその先が所長室だ」

「チッ…」

まだ随分遠くのようだ。