「皆本さんは、本当に可愛い人だ。恥ずかしいですけど、ぶっちゃけ僕の好みのタイプなんです」
少しはにかんだように大野が顔を赤らめると、紅美の心臓がどきりと跳ねた。
(えっ!? えええっ~~! こ、好みのタイプ! 私が!?)
こんな典型的なお世辞に舞い上がるなんて、と自身を窘めるが、こんな見目麗しいイケメンに、そんなことを言われてウハウハにならない女性はいないだろう。
「そ、そうですね。では、また日を改めて……」
「本当ですか? あはは、よかったぁ」
緊張から解れたような大野の笑顔は無垢で、それでいてあどけない。そんな小悪魔な雰囲気全開だというのに、紅美はなんとなく好感が持てた。
(デザインの話も合いそうだし……)
「あ、そうだ。これ、もらってくれますか?」
大野がスーツの内ポケットから名刺入れを取り出して、さっと自分の携帯の番号を裏に書いた名刺を紅美に手渡した。
いつも仕事で使っている名刺に手書きで番号を加えたその名刺は、なんだか特別な感じがした――。
少しはにかんだように大野が顔を赤らめると、紅美の心臓がどきりと跳ねた。
(えっ!? えええっ~~! こ、好みのタイプ! 私が!?)
こんな典型的なお世辞に舞い上がるなんて、と自身を窘めるが、こんな見目麗しいイケメンに、そんなことを言われてウハウハにならない女性はいないだろう。
「そ、そうですね。では、また日を改めて……」
「本当ですか? あはは、よかったぁ」
緊張から解れたような大野の笑顔は無垢で、それでいてあどけない。そんな小悪魔な雰囲気全開だというのに、紅美はなんとなく好感が持てた。
(デザインの話も合いそうだし……)
「あ、そうだ。これ、もらってくれますか?」
大野がスーツの内ポケットから名刺入れを取り出して、さっと自分の携帯の番号を裏に書いた名刺を紅美に手渡した。
いつも仕事で使っている名刺に手書きで番号を加えたその名刺は、なんだか特別な感じがした――。



