「皆本さんは今、アルチェスの本店勤務なんでしょ? すごいですね、あの会社って結構厳しいって聞いたから……」
「そ、そんなことないです。大学の就職セミナーでたまたま朝比奈翔さんに会って、すごく憧れて……その流れでアルチェスに就職したみたいなものですから、なんだか動機が不純ですけど」
「朝比奈さんかぁ、翔さんの方は今、社長として就任されてるって聞きました。今の本店の店長さんはじゃあ、弟の瑠夏かな」
その名前を聞いて紅美の身体がぴくりとなった。
「え、えぇ……そうです。大野さんはうちの店長のこと、ご存知なんですか?」
「知ってるもなにも、イタリアで一緒にデザインの勉強をしてたからね」
「え?」
目を丸くして驚く紅美に、大野はにこりと微笑んだ。
「そ、そんなことないです。大学の就職セミナーでたまたま朝比奈翔さんに会って、すごく憧れて……その流れでアルチェスに就職したみたいなものですから、なんだか動機が不純ですけど」
「朝比奈さんかぁ、翔さんの方は今、社長として就任されてるって聞きました。今の本店の店長さんはじゃあ、弟の瑠夏かな」
その名前を聞いて紅美の身体がぴくりとなった。
「え、えぇ……そうです。大野さんはうちの店長のこと、ご存知なんですか?」
「知ってるもなにも、イタリアで一緒にデザインの勉強をしてたからね」
「え?」
目を丸くして驚く紅美に、大野はにこりと微笑んだ。



