「ただいまぁ」
独り言のように挨拶をして、紅美はようやく家にたどり着いてひと息つく。その時、ふと殺風景なキッチンが目に入った。
(ほんとは料理とかしたいんだけどね……)
料理をしたところで誰に食べさせるわけでもない、毎日会社に持っていくお弁当も、朝起きて冷凍のおかずと前日にセットしていたお釜のご飯を詰めて作るだけだ。
(彼氏……か)
学生だった頃、その当時付き合っていた彼氏によく料理を振舞ったり、お弁当を作って出かけたりしていた。
あの頃は、バイト代を切り詰めての生活でなるべくデートにもお金をかけずに節約していた。けれど、社会人になるとある程度まとまったお金が入ってくる。
デートをしても、どこか店に入って軽く食事を済ませてしまうのが当たり前になっていた。
独り言のように挨拶をして、紅美はようやく家にたどり着いてひと息つく。その時、ふと殺風景なキッチンが目に入った。
(ほんとは料理とかしたいんだけどね……)
料理をしたところで誰に食べさせるわけでもない、毎日会社に持っていくお弁当も、朝起きて冷凍のおかずと前日にセットしていたお釜のご飯を詰めて作るだけだ。
(彼氏……か)
学生だった頃、その当時付き合っていた彼氏によく料理を振舞ったり、お弁当を作って出かけたりしていた。
あの頃は、バイト代を切り詰めての生活でなるべくデートにもお金をかけずに節約していた。けれど、社会人になるとある程度まとまったお金が入ってくる。
デートをしても、どこか店に入って軽く食事を済ませてしまうのが当たり前になっていた。



