甘いヒミツは恋の罠

※ ※ ※


 翌日――。


 今朝の目覚めは最悪だった。


 今度も階段から転げ落ちる夢で、階段の上から朝比奈が自分を見下ろしながらいつまでも不敵に笑っているというものだった。


 落ちる瞬間、ピンと足がつって飛び起きるとすでに起床時刻を十五分も過ぎていた。