甘いヒミツは恋の罠

 コンビニ弁当と祝杯のカクテルを買った時、年齢確認で身分証の提示を求められた。二十五にもなっても未成年に間違われるような童顔だったため、店員も怪しんだのだろう。


 その時に提示した運転免許証を見た店員が、今日が誕生日だということを知って、コロッケを一個おまけしてくれたのだ。


「お前の“紅美”って紅玉からきてるのか?」


 なんだか先程から質問攻めだ。しかも他愛のない質問――。


「えぇ、そのネックレスは祖母からもらったものなんです。両親は共働きで、よく寂しくて泣いてた私に、ひとりじゃないってお守りをくれて……紅美って名前を考えてくれたのも祖母です」


「ふぅん……」


 朝比奈はひと通り見定めるようにしてルビーを眺めると、宝石鑑定士がよく使用しているルーペをポケットから取り出した。