甘いヒミツは恋の罠

「な、なんですか? 人の胸なんか見て」


「別に、お前の貧乳には興味ない」


「は?」


「俺が見ていたのは、お前のそのネックレス」


 呆れたように目を細めながら、朝比奈が人差し指で紅美のネックレスを指さした。


(ひ、貧乳!? お、落ち着け紅美……そう、この人はセクハラ上司、そんなことを言われたくらいでいちいち反応しちゃダメ)


「これですか?」


 紅美は、いつもルビーのネックレスを身につけていた。小粒であまり目立たないが、朝比奈は物珍しそうにじっと見ている。


「それ、貸して」


「え?」