地下駐車場から地上に出て、しばらく一般道を走る。ようやく落ち着きを取り戻した時、そっと温かな朝比奈の手が紅美の手の甲に乗せられた。
「どこか行きたい場所あるか?」
「そうですね……」
しばらく考えたあと、紅美の頭にぱっと思い浮かんだ場所があった。
「海……に行きたいです」
「は? 海? なんだ寒中水泳か?」
「違いますって! ただなんとなく夜の海に行ってみたいって思っただけです」
「ふぅん」
変な奴、と言いたげな朝比奈の視線と合わせないように、紅美は流れる夜景に目をやった。
「今頃、会場ではパニックになってるかもしれませんよ? いいんですか?」
「別に、俺は構わないけど?」
「ゴシップ記事にあることないこと書かれちゃってもいいんですか?」
「書きたきゃ書かせとけばいだろ。俺は逃げも隠れもしないし、お前への気持ちだって揺るがない。それで? まだ他に何か言いたいことあるか?」
(朝比奈さんずるい……そんなこと言われたら、もう何も言えないじゃない)
朝比奈の言葉に応じるように、紅美は乗せられた朝比奈の手をぎゅっと握った。
「どこか行きたい場所あるか?」
「そうですね……」
しばらく考えたあと、紅美の頭にぱっと思い浮かんだ場所があった。
「海……に行きたいです」
「は? 海? なんだ寒中水泳か?」
「違いますって! ただなんとなく夜の海に行ってみたいって思っただけです」
「ふぅん」
変な奴、と言いたげな朝比奈の視線と合わせないように、紅美は流れる夜景に目をやった。
「今頃、会場ではパニックになってるかもしれませんよ? いいんですか?」
「別に、俺は構わないけど?」
「ゴシップ記事にあることないこと書かれちゃってもいいんですか?」
「書きたきゃ書かせとけばいだろ。俺は逃げも隠れもしないし、お前への気持ちだって揺るがない。それで? まだ他に何か言いたいことあるか?」
(朝比奈さんずるい……そんなこと言われたら、もう何も言えないじゃない)
朝比奈の言葉に応じるように、紅美は乗せられた朝比奈の手をぎゅっと握った。



